ご報告が遅くなりました。
2月11日に4階アトリエの筧さんに「絵のお話&絵の具の実験no.1-日本画編-」と題して、
ワークショップを行っていただきました。
前半の絵のお話では、日本画の歴史や画材のお話をして頂きました。
日本画という名称は、江戸時代以降に油絵や水彩画などの洋画が入ってきてから。
西洋の絵に対して、日本画と名付けられました。
それまで日本で描かれていた絵は日本画と呼ばれます。
また、江戸時代は士農工商という身分の違いによって、好む(流通する)絵が違いました。
貴族は、土佐派
武士は、狩野派
地方の豪農は、文人画
都会の商人は、琳派
平民は、浮世絵
文人画というのは、地方を渡り歩いた松尾芭蕉のような人達のことで、
商人の家に泊めてもらう代わりに描いた絵のことを言います。
なので、「お宝鑑定団」の地方ロケで出てくる絵は、文人画が多いのだとか。
浮世絵は言わずと知れた絵ですが、今で言えばアイドルのポスターのようなもの。
それが海外で大人気になってしまったので、逆に日本人が驚いたそうです。
いつの時代も日本の良さを教えてくれるのは、海外の人々ですね。。
それから画材のお話へ。
まず絵の具について。
日本画に限らず、どんな絵の具も基本的に着色材と接着剤で構成されていて、
日本画の絵具は、水干絵具や岩絵具(着色材)と膠(接着剤)でつくられます。
こちらが、水干絵の具。インテリアにできるかわいさ。
これに...
この膠(にかわ)をお湯で溶かしたものを加えると、絵の具の完成!!
紙は和紙を使いますが、たくさん種類があります。
筧さんが制作に使っているのは、「雲肌麻紙(くもはだまし)」を呼ばれるもの。
雲のようにふわふわした表情をしていますが、麻でできているので強い紙なのだそう。
筆の種類もたくさんありますが、変わった筆を紹介していただきました。
じゃんっ
7本の筆が連なってできた「七連筆」です。(そのまんまの名前だ...)
この筆だと広い面積をムラなく塗れるのだそう。
ちなみにお値段も普通の彩色筆の7倍します!
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続いて、絵の具の実験へ。
まずは、水干絵の具と膠を指で混ぜていきます。
水干絵の具は、固まっている部分があるので、指でよくつぶしてから使います。
お菓子づくりで薄力粉をふるいにかけるようなことで、
これをしないと綺麗に混ざりません。
それぞれ気に入った色をチョイスして、混ぜていきます。
水干絵の具は、水彩画のような感覚で塗り進められます。
一通り、水干絵の具を楽しんだら、岩絵の具へ。
この先は、絵の具を指で混ぜたので、カメラが触れず写真がないのですが。。。
岩絵の具は、岩を砕いてできた絵の具のこと。
現在は、様々な色を作るために人工的に着彩したガラスを砕いてつくったものもあります。
一般的な絵の具と違ってあまり混ざらないため、砂絵のような感覚です。
膠と混ぜても時間がたてば、岩絵の具だけ絵皿の下に沈んでしまいます。
なので、使うときは筆ですくって紙の上に乗せていきます。
岩の砕き方も数段階あって、ザラザラと荒いものからサラサラの細かいものまであります。
同じ色でも、粒子のサイズによって色味が全く違うのが驚きでした。
細かいと乱反射が多くなり、明るい白っぽい色に見えます。
水干絵の具の上に描いてみたり、何も描いてないところに描いてみたり違いを楽しみました。
ボタリと落として、そのまま乾かせば、立体的な表現もできます。
実験終了!
チョイスした色に個性が現れていて面白いです。描き方も様々。
反響がとても良かったので、またできたらいいなと思います。
【告知】
ここでオープンアトリエのお知らせ。明日です。
2月23日(木)13:30〜16:00
4階アトリエを解放しますので、興味ある方はぜひお越しください!
ここでは伝えきれなかった絵のお話や画材のお話が聞けるかも。
/植野